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ShKAS(ロシア語:)は、1930年代から第二次世界大戦にかけてソ連の軍用機に搭載された7.62mm機関銃である。ボリス・シュピタリヌイとイリナルフ・コマリツキーが設計し、1934年から量産された。名称は「シュピタリヌイ・コマリツキー航空速射機関銃」を意味するロシア語(ラテン文字表記の例:Shpitalny-Komaritski Aviatsionny Skorostrelny)の頭文字に由来する。 派生型として口径を20mmに拡大した ShVAK が生産された。 == 概要 == ShKASは、ガス圧作動式の機関銃である。10個の薬室を備えた回転式のドラムにベルトで給弾し、高い発射速度を実現した。反動で後退する部分の重量は921グラムと軽量だった。ShKASの有用性は、N.M.エリザロフが開発した徹甲弾と着火弾によって大きく高められた。最初にケーブル給弾式の翼内装備型と銃塔装備型が生産され、1936年にはプロペラ同調型も採用された。 1939年、発射速度を毎分3,000発に高めた改良型が少数製造されたが、故障が多く、限定的な使用にとどまった。 4基のShKASを装備したポリカルポフ I-153やI-16 が一秒間の銃撃を行った場合、射距離400mで15ミルの範囲に120発の弾丸を投射することができた。これは1平方メートルに5発の弾幕に相当する。この値は当時の他国の戦闘機より優れていた。4基のShKASの重量が一つの銃につき650発の弾薬を含めても160kgに過ぎないことも利点だった。 ShKASは、1930年代後半のソ連軍用機の主力武装であり、第二次世界大戦中も12.7mm UB機関銃や 20mm ShVAK機関砲と併用された。しかし、航空機の防弾性強化の流れの中で威力不足となり、大戦後は姿を消した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ShKAS (機関銃)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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